「読書人智学」への誘い
近代主義の論理と唯物論的勝利者史観の呪縛を解き放ち、かけがえのない個人の自由な精神と生きる意味を求めて語られる偉大な思索者のアンソロジー。シュタイナーの統一的な全体像がわかる78の視点。
魂を鍛え、勇気を蓄えて、毅然とした自己史を育む方法。
「現代は、関係性に対する倫理的な意識こそが、自己探求に向かわせるのではないでしょうか。......同情し、裁く自分を否定していくことで、徐々に魂を鍛え、勇気を蓄え、自己像の向こうへ境域を超えていこうとする。そこで出会う無のノイズの奥で、どこからも、上からも下からも声が聞こえなくなったとき、自らが語りだす。そのように自らが語ることが自我の根元である。人間が私のことを「私」と言うことは特別の体験なのだ、とシュタイナーは繰り返し言っています。」(編集後記)
・本書は2014年に刊行した書籍の新装版です。