はじめに
第一章 VTuberの類型論と制度的存在者説
第一節 VTuberの類型論
第二節 配信者説・虚構的存在者説・両立説
第三節 非還元主義――サールの社会的存在論の観点から
第四節 VTuberのアイデンティティ論
第二章 VTuberの身体性の問題
第一節 「デュナミス」としてのVTuberと「エネルゲイア」としてのVTuber
第二節 身体的アイデンティティが欠けたVTuberに対する「シームレスな鑑賞」
第三節 VTuberの「入れ替わり事例」を検討する
第三章 VTuberのフィクション性と非フィクション性
第一節 VTuberのプロフィール文の問題
第二節 フィクションとして提示されるVTuberの在り方
第三節 現実世界における体験談の問題
第四章 VTuberの表象の二次元/三次元性
第一節 二次元/三次元の多層性――表象媒体・表象内容・表象様式
第二節 「表象様式」の多層性――図像・挙動・移動における「二次元/三次元」
第三節 ビデオゲームの世界とメイクビリーブ――VTuberと鑑賞者が旅をする場所
第五章 生きた芸術作品としてのVTuber
第一節 「芸術形式」としてのVTuber
第二節 共同制作されるVTuber――鑑賞者からの働きかけ
第三節 「生きた芸術作品」としてのVTuber――アイデンティティを変容させる「声」
おわりに