はしがき
第一章 初期大乗教団の組織
一 初期大乗仏教の戒学としての十善戒
二 華厳経「浄行品」に見られる菩薩の在家生活と出家生活
三 郁伽長者経に見られる在家菩薩と出家菩薩
第二章大乗仏教と塔寺
一 廟・塔寺の原語
二 法華経より見たる塔寺とストゥーパ
三 般若経における経典崇拝と舎利供養の批判
四 大乗経典における塔寺・塔
五 結び 大乗仏教における塔寺と阿蘭若住処の意義
第三章 部派仏教と仏塔の関係
一 部派仏教の教理と仏塔
二 部派仏教における仏塔供養の実際
第四章 大乗教団と部派教団との関係
一 問題の所在
二 カローシュティー碑文と大乗教団
三 律蔵より見た大乗教団と部派仏教の関係
四 求法僧の旅行記
五 九分・十二部経と大乗経典との関係
六 論書における大乗仏教の問題
第五章 結論 菩薩教団の性格とその仏陀観
一 仏塔信仰と大乗仏教六波羅蜜経
二 菩薩教団の組織
索引