ヘルマン・ロールシャッハの評伝およびロールシャッハ・テストの成立から現代までの発展を、丹念な調査が明らかにする。日記や手紙など、膨大な未公開資料も含む文献を精査し、テストと、ロールシャッハその人に新たな光が当たった。
誰も知らなかったロールシャッハ
試作段階のテスト図版などの豊富なビジュアル資料を収録し、これまでベールに包まれていた生い立ち、家族、仕事、インクブロット研究の背景など、多様な視点が掘り下げられる。
ロールシャッハの見なかったロールシャッハ・テスト
ナチスの指導者達のロールシャッハ・テスト結果、アメリカへ渡って後のテストをめぐる展開、テストの有効性に投げかけられた疑惑など、テストのたどった道筋の記録も徹底的であり貴重である。
テスト使用者にとって理解が深まる書であり、評伝としても一級の作品。
原書名:The Inkblots: Herman Rorschach, His Iconic Test, And the Power of Seeing