トラウマ焦点化治療がPTSD治療の第一選択とされて久しい。本書は、その応用編とも言える新たな心理的介入技法を紹介する。この療法は、不適応な罪悪感と恥に焦点を当て、クライエントが価値ある人生を送れるように、心理教育を進めていく。本書は「解説」「セラピストマニュアル」「クライエントワーク」の3部から構成されており、各部ごとに紙の色を替えて、相互に参照しやすくなっている。公正世界仮説等の認知バイアスがトラウマ臨床に及ぼす影響が大きいなか、これまで十分に扱われていなかった罪悪感・恥を正面から取り上げる本療法は、今まさに必要とされている。
原書名:Trauma Informed Guilt Reduction Therapy: Treating Guilt and Shame Resulting from Trauma and Moral Injury