• 発売日:2024/03/07
  • 出版社:創元社
  • ISBN:9784422118260

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微視的精神医学私記

微視的精神医学私記

通常価格 2,970 円(税込)
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商品説明
九州大学はこれまで、日本の精神医学界に大きな影響を与えたユニークな教授たちを数多く輩出してきた。著者は、「西南学派」とも呼ばれるこうした歴代教授たちの強烈な個性と開拓精神とが脈々と受け継がれる学び舎で医学部の学生時代を過ごした一人である。

時は流れ、精神科医として長く精神医療にたずさわったのち、著者は教育研究機関のなかで心理職の養成にも関わるようになった。そこで新たに培い、より深く考えたものとは何だったのか。

本書は、2001年から現在に至るまでに著者が執筆した膨大な論文や小文のなかから、比較的読みやすい論考や小論文を中心に、書評や追悼文、親交のあった人びととの心温まる交流なども加えて著作選集としてまとめたものである。

精神科臨床の現場では患者に向き合うとき、表に現れている症状の裏側にあるものまでを見ようとする。それはおそらく、患者のもつ症状のその人固有の意味を理解しようとするためだろう。
本書の著者は、「見えているもの」の裏にある「見えないもの」への関心が人一倍高く、またそれを捉える能力にも長けている。隠されたものを読み取ることによって物事をより深く広く理解しようとする著者のこの姿勢は、患者の症状のみならず、精神医学の動向や歴史の流れにまで行きわたり、あじわい深い陰影をともなった豊かな知見をわれわれに提示してくれる。
本書は、そうした細やかで透徹した眼差しを通して著者が見つめ、感じ取り、考察したことを、ときにユーモラスに、ときに真摯に、ときに繊細であたたかい言葉で綴ったものである。
目次
はじめに
Ⅰ 門前小僧の習い
はじめての神田橋講義
精神科臨床医の養成に王道なし
うつの心理療法のゆくえ
うら梅から今日の精神療法の裏を読む
戦後日本の精神医学史??ガラパゴス化と精神病理学が花開いた七〇年代
精神科薬物療法の作法――身体論者としての中井久夫
林道彦先生の航跡
Ⅱ 雑念の鉱石
精神医学西南学派縁起
エニグマとドグラ・マグラ──諸岡存助教授の関わり
一九二〇年、パンデミック禍の精神医学者たち
中脩三先生と森田療法とナチズム
「治る」ということ
終わりある服薬と終わりなき服薬
うつ病医療のポピュラリゼーションと日本的うつ病論のゆくえ
自殺衝動に襲われたら???慢性うつ病患者による漫画療法の一例
世界精神医学会ブエノスアイレス大会紀行
脳科学に接近する精神療法のゆくえ
相談室臨床に思う
パンデミックと復活の日
論文の書き方――学会誌に掲載されるために
Ⅲ 星々を見送る
池田先生との冒険
大きな腕の中に抱えられて――追悼 中尾弘之先生
糸井孝吉先生の〝正論〟談義
追悼 安藤延男先生
追悼 西園昌久先生・中井久夫先生
Ⅳ 「本」であそぶ
「変わり者」のパノラマ図鑑 (『異常性格の世界』解説)
『分裂病の回復と養生』[書評]
『統合失調症探究――構造の中の主体性』[書評]
『双極Ⅱ型障害という病――改訂版うつ病新時代』[書評]
『精神医学を視る「方法」』[書評]
『現場から考える精神療法――うつ、統合失調症、そして発達障害』[書評]
『金閣を焼かなければならぬ――林養賢と三島由紀夫』[書評]
『精神病理学私記』[書評]
『まんが・やってみたくなるオープンダイアローグ』[書評]
『新訂増補子どもの心に出会うとき――心理臨床の背景と技法』[書評]
『精神療法の基礎と展開――「受容?共感?一致」を実践するために』[書評]

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