第1章 武蔵野の東雲
はじめに
ターミノロジー
気候変動と「武蔵野」の誕生
古代・中世の武蔵野空間認知
第2章 古地図と崖線
地図の時制
植生地図・開析谷・ハケ
「国分寺崖線」の誕生と誤解
第3章 最古の武蔵野図
低地の武蔵野
空白の武蔵野
最古の武蔵野図
第4章 ヤマの武蔵野
武蔵野の「山」
ムサシノAとムサシノB
武蔵野のイドとミチ
武蔵野のツカ
第5章 ミチの武蔵野
線分のミチ
オブシディアン・ロードとジェイド・ロード
第6章 ムラヲサの武蔵野
防人歌
長者原遺跡
線刻画縄文土器
第7章 地名の武蔵野
長者地名・殿地名
地点地名・領域地名/地点地図・領域地図
南下する「殿ヶ谷戸」
第8章 地名の武蔵野・続
「殿ヶ谷戸立体」の出現
地名の発生と展開
駅前集落注記
四つの谷戸、そして補足
第9章 彼方の地図と地図の彼方
リアル・マップ/イマジナリー・マップ
地図の定義をめぐって
地図からスマホ・ナビへ
武蔵野の地図と文学
第10章 淵源の地図
地図は国家なり
淵源の地図
江戸後期×明治初期
「フランス式」の残照
第11章 武蔵野のキー・マップ
国絵図と村絵図
輯製二十万分一図と迅速測図
読図の作業とベース
第12章 伝承と伝説の武蔵野
自然災害伝承碑
辺境の橋と国分寺崖線
一万分一地形図
二枚橋伝説
坂と馬頭観音
ふたたび二枚橋伝説
終章 「武蔵野」の終焉と転生
「歴史地図」から「古地図」へ
武蔵野の終焉
武蔵野の転生と身体の地図
あとがき
初出一覧
索引