• 発売日:2024/11/15
  • 出版社:創元社
  • ISBN:9784422360195

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〈在日〉という根拠 増補新版

〈在日〉という根拠 増補新版

通常価格 3,080 円(税込)
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商品説明
どんな物語  からも
拒否  され続けた。
不遇の意識  からの
回復  不能を生きる。



在日朝鮮人作家・
李恢成、金石範、金鶴泳の文学をとおして
「生の感触」を書き表わす、
在日韓国人二世であり
哲学者・文芸評論家である竹田青嗣の初著作を、
約30年ぶりに〈増補復刊〉。
今まさに読まれるべき、在日論の普遍的傑作。

[書き下ろし]自伝的あとがき(14,000字)



ここには竹田青嗣の「在日」をめぐる
考えの結晶がほぼすべて、
おさめられている。
――加藤典洋(本書解説より)



『「在日」という問題の中には、
日本の文学や思想が抱えているすべての問題が
やはりそのまま含まれている。』

『かつて、在日朝鮮人にとっては、
祖国の言葉や文化を学び、本名を名乗り、
奪われている民族的主体性を“回復”することこそ
唯一無二の最大の課題だと見なされていた。
ところが、わたしにはどうしても
民族意識や民族主義というものがフィットせず、
自分のアイデンティティを定めかねて苦しんでいた。』

『それ(金鶴泳の「在日」)は、
被差別集団のアイデンティティを尊重したり、
共同体相互のアイデンティティを認め合う
といった現代的な理念に通じているのではない。
また一切のアイデンティティを嫌悪するという
新しい「物語」にも寄り添わない。
それはただ、どんなアイデンティティ(物語)
からも“見放され”てしまう
不遇な生の喩としてだけ受け取ることができる。
このことに対する感度を欠けば、
わたしたちは人間の生の条件に対する重要な
想像力を枯渇させることになるだろう。』
(以上、本書より)
目次

〈在日〉という根拠――李恢成、金石範、金鶴泳
 李恢成
  一 在日の〈家〉
  二 観念の劇
  三 成熟する理念
 金石範
  一 イデーとしての済州島
  二 原民衆
  三 在日の根拠
 金鶴泳
  一 〈吃音〉――不遇の意識
  二 民族主義
  三 〈父親〉
 問題としての内面


苦しみの由来
沈みゆくものの光景
三つの名前について
「在日」ということ
在日と対抗主義


「在日」文学にみる「民族」の今――『流域へ』と「ほんとうの夏」
主観としての普通、客観としての在日――姜信子『ごく普通の在日韓国人』
ねじ曲げられた歴史への〝恨み〟――金石範『火山島』
呼びよせられた「在日」のモチーフ――李良枝『刻』
理解されるものの〝不幸〟――李良枝『由熙』
「在日文学」新世代の世界観

あとがき
文庫版あとがき
文庫版解説(加藤典洋)

自伝的あとがき

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