まえがき
プロローグ SBNRとエコフェミニズム
SBNRと「自分仕様」のアマルガム
スーパーノヴァ現象とグノーシス
エコフェミニズムの問題点
第1章 フランス型個人主義とエゾテリスム
仏教と修道院
インフルエンサーとフランス型個人主義
アングロサクソン世界とフランスのオカルトの変遷と比較
ルルドの奇跡とオカルト「探究者」
フランスのカルト的逸脱行為警戒対策本部のスタンス
フランスにおける「エゾテリスム」の定義
コラム1 フランスのオカルト事情の定点観測を始めた理由
パリのパラプシー
「見ただけでわかる」天性の占い師
マダム・Mのタロットカード
第2章 メスメルの磁気療法とオカルトの転換点
今も生き残るメスメルのマグネタイザー療法
メスメルとアウエンブルッガーとパラケルスス
メスメルとイルミナティとモーツァルト
メスメルは癒すのは「手」だと悟った
サウジアラビアの「手当て」療法
ホルカ男爵との出会い
盲目の天才ピアニスト、パラディス嬢の治療
パリでのメスメルとオルバック男爵
ついに治療が成功
ユニヴァーサル・ハーモニー協会
メスメルの転落と神秘主義
メスメルとラ・ファイエットとフランス革命
フランスとドイツのメスメリズム
メスメリズムとMr.マリック
メスメリズムと音楽療法
コラム2 占い師のセラピー効果
笑ってしまう陳腐な答え
サービス業だからセラピー効果がほしい
占い師との「相性」
第3章 西洋オカルト史とオカルト2・0
「ヘルメス文書」とキリスト教
科学とオカルトとエゾテリスム
パラケルススと錬金術・占星術
神智学とエニアグラム
エサレン研究所とシュタイナーとバイオ・エコロジー
パーマカルチャーとエリファス・レヴィとルネ・ゲノン
魔女とフェミニズムとオカルト
オカルトやエゾテリスムから「秘密」がなくなった
コラム3 コーチングから霊媒へ――パラプシーの最新状況
パラプシーに増えた「コーチング」
霊媒に亡くなった友人について聞いてみた
第4章 科学史・科学哲学とオカルト
「科学」が「謎」「ミステリー・ゾーン」を認め始めた
「神の存在」を再度証明しようとしたボロレとボナシー
なぜ聖母出現の奇跡に注目すべきか
ミステールをオカルトから回収する試み
認知神経科学とマインドフルネス
ポスト・モダンは「モダン」の基準を取り払った
クーンの「パラダイム・シフト」理論
ソーカル事件とライン博士の転向
第二のソーカル事件とポスト・「ポスト・モダン」
医師の父親とシャーマンの息子
終章 オカルト2・0総論
ルネ・ゲノンとユリウス・エヴォラ
日本と西洋の「新しいオカルト」
オカルト2・0はアート
あとがき