はじめに
第一章 美学の近代
1 夏目漱石の「美学者」
2 森?外の「審美学」
3 高山樗牛による批判
4 正岡子規の疑問
5 ヴェロンと坪内逍遥
6 バウムガルテンの「美学」
7 ヴィーコの「美学」覚書
8 カントにおける「趣味判断」と「芸術」
9 美学は反バロックか
10 ヘーゲルと岡倉天心
11 クローチェの直観=表現説
12 萩原朔太郎と美学
第二章 美学批判をめぐって 「制作学」の問題、および「作品」のトポロジー
1 ヴァレリーによる美学批判とその解体
2 制作学の理念とその背景
3 制作と価値
4 「作品」のトポロジー
第三章 批評と美学
1 グリーンバーグvs レッシング
2 「モダニズム」とはなにか
3 モダニズムは「イズム」である
4 「アート」の跳梁と芸術終焉論
5 ヴェルフリンとグリーンバーグ
6 「絵画的」から「線的」への移行
7 「視覚的無意識」と「アンフォルム」
8 ミニマル・アートとフリードの「演劇性」
9 「分析的命題」としての芸術
10 「デュシャン以後の/によるカント」
11 「アートワールド」とはなにか
12 グリーンバーグの「美学」
おわりに
文献一覧
あとがき
人名索引