第一章 金利を上げ下げする力はどこから来るのか
1 プロローグ
2 「金利」とは何か・どう決まるのか
3 いろいろな金利はどう関連しているのか
補論 金利政策の理論的支柱としての現代マクロ経済学
第二章 金利はなぜ「特殊な価格」なのか
1 ミクロ経済学からみた金利の特殊性
2 家計にとっての金利はどう決まっているか
補論 社会規範からみた金利の位置づけ
第三章 消費者金融の金利は高すぎるのか低すぎるのか
1 消費者金融の金利
2 苛酷な取り立てがもたらした社会規範の変化
3 グレーゾーン金利解消の副作用は大きかったか?
補論 高利だが安全な質屋金融はなぜ衰退したのか
第四章 住宅ローンの金利は上がるのか下がるのか
1 日本における住宅ローン金利の選択肢
2 金利リスクが破滅的結果をもたらしたサブプライム・ローン問題
3 教訓 ―― 住宅ローンで家計の破綻を避けるために必要なこと
補論 ねずみ講・レッドライニング・略奪的貸出
第五章 金利はなぜ円高・円安を起こすのか
1 固定相場の時代
2 変動相場制と価格裁定・金利裁定
3 為替レートの予測はなぜ当たらないのか
4 為替レートと金利をめぐる不都合な真実
補論 円安・円高は将来の日本の人口構成を変える
エピローグ ―― 金利引き上げと株価暴落