序文 奇跡のような学問
第一章 「古代人」の心を知る
「いま」を生きられない人/「古代」の広がりと深さ/文字の奥を見通す眼/姿を変化する「タマ」/精霊ふゆる「ふゆ」/文学も宗教も突き抜けた思考
第二章 「まれびと」の発見
折口と柳田──「神」をめぐる視点/「まれびと」論の原点/「南洋」へのノスタルジー/「あの世=生命の根源」への憧れ
第三章 芸能史という宝物庫
芸能史を再構成した二人/芸能者への奇妙な共感/苛酷な旅からつかんだもの/芸能とは「不穏」なものである/不穏だからこそ「芸能」を愛す
〈コラム〉 大阪人折口信夫
第四章 未来で待つ人
とびきりの新しさ/死霊は踊る/「あの世」への扉が開かれるとき/高野山と二上山とを結ぶ線/「日本」を超え「人類」を見る眼
第五章 大いなる転回
キリスト教との対話/未成立の宗教/「神道の宗教化」という主題/超宗教としての神道へ
第六章 心の未来のための設計図
神道の新しい方向/ムスビの神/三位一体の構造/折口のヴィジョン
ムスビの神による人類教
天竜川という宝庫
折口信夫 略年譜
解説 いつも心に折口信夫 持田叙子