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英国幻視の少年たち3

英国幻視の少年たち3

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商品説明
帰ってくると、あいつは迷いなく言い切った。
以前はきっと、あの顔はしなかった。

妖精の騎馬行列(フェアリー・ライド)を追い、混沌の森を抜け
女王の愛された者たちを奪還すべく、再び妖精の国へ。
すべては運命のハロウィンの夜に向かって収束する。
大団円後のエピソードも多数収録した、愛蔵版第3巻!

イギリスで遭遇したのは妖精や精霊、そして頻繁に倒れる赤毛の青年だった。英国ウィッツバリーに留学した皆川海(ミナガワ・カイ)は、自宅に現れた妖精を追い出すために叔母が呼びつけた英国特別幻想取締報告局のランス・ファーロングと出会う。ともに幻想的生命体を見る能力を有するふたりの青年が“ファンタズニック(幻想事件)”と向き合ってゆく姿を描いた傑作ファンタジイ!
全6巻の文庫(ポプラ文庫ピュアフル刊)を2巻ずつ収め、書き下ろしや未収録の短編を増補。さらに新たな著者あとがき、文庫版に続いてカバーイラストを手掛ける人気イラストレーター、ハルカゼさんによる描き下ろしカラー口絵2点も収録した、全3巻の愛蔵版です。
目次
■3巻収録
「ブラッド・オーヴァ・ウォーター」
英国に残るのか、日本に帰るのか。将来を考えるためにいったんウィッツバリーに戻ったカイだったが、ゴーストに憑かれた後遺症か悪夢に悩まされ……。

「メイトランズの夏」(短編)
掏摸の少年マーカスが出会ったのは、風変わりで偏屈な書店主の老人だった。

「フェアリー・ライド」
妖精の国にさらわれたグレン・バーンズ奪還を目指し動き始めた報告局。ハロウィンの夜の決行を前に、泉に棲む水の精霊シンシアまでもが妖精の女王に連れてゆかれてしまう。

【3巻巻書き下ろし短編+未収録短編紹介】
「サニーデイ──猫の視点から」(未収録)
ある日一匹の猫が、バス亭のベンチに座っている赤毛の人間に会った。

「引っ越しの日」(書き下ろし)
ウィッツバリーの家を引き払いロンドンに移ることが決まった。まったく役に立たないランスを尻目に、カイは引っ越しの片付けをはじめる。

「永久に似た」(書き下ろし)
エドワード・ノアは基本的に怒らない。だが、今回は主人であるローレンス・ハイド氏に対し……

「Je te veux」(未収録)
グレン・バーンズはコヴェント・ガーデンのおもちゃ屋で、幽霊のリヴァーにねだられピアノを弾く。

「クリスマスの過ごし方」(未収録)
クリスマスを前に実家にカードを書くカイ。クリスマスに間に合わなくても、日本には年賀状がある。

「小旅行」(未収録)
エドワード・ノアの依頼で湖水地方に行くことになったカイとランス。

「ハロウィンの過ごし方」(未収録)
カイは英国特別幻想取締報告局のメンバーの依頼で、ハロウィン用のカボチャのランタンを彫ることに。

「夜の部」(書き下ろし)
毎年クリスマスの前に開かれる英国特別幻想取締報告局の集会。その夜の部で演奏しないかとグレンはエドワードから打診される。
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