軍に包囲され、隣人が犠牲になる極限の状況下、
人々が手にしたのは本だった
戦場になった町で、本と図書館に救われた人々を描く、
感動のノンフィクション!
2015年、シリアの首都ダマスカス近郊の町ダラヤでは、市民がアサド政権軍に抵抗して籠城していた。政府軍の空爆で建物が破壊され、隣人が犠牲となる中、ダラヤの若者たちは瓦礫から本を取り出し、地下に「秘密の図書館」を作った。知の力を暴力への盾として闘おうとしたのだ。ジャーナリストの著者は、図書館によって彼らが得た希望を記録していく……。図書館に安らぎを、本に希望を見出した人々を描く感動のノンフィクション!(単行本『シリアの秘密図書館』改題・文庫化)