【ジョヴァンニ・コミッソ文学賞【小説部門】受賞】
もちろん、会話はいずれも
私が想像して組み立てたものだが、
出来事の連鎖は、
それがいかに奇抜に思えるとしても、
史実に基づいている。――F・M・サルデッリ
ヴィヴァルディの自筆楽譜が辿った
数奇な運命を描く見事なノンフィクション・ノヴェル
作曲家で聖職者だったヴィヴァルディは、膨大な数の自筆楽譜を遺した。兄の魂を守ろうとする弟、欲にまみれた司祭、古書愛好家、ユダヤ人音楽学者、ムッソリーニ、詩人エズラ・パウンド…様々な人間の愛憎、欲望、無知が絡み合い、楽譜は数奇な運命を辿る。優れた小説に与えられるG・コミッソ文学賞受賞。訳者あとがき=関口英子・栗原俊秀/解説=田村和紀夫