僕は人形に恋をした。
その人形は今、生きて動いて僕の目の前にいる。
人形に憑かれた人々をめぐる傑作ミステリ
文庫特別書き下ろし「あとがき」を収録
孤独を抱えていた了はある日、人形作家邸の敷地内に捨てられた人形に心を奪われる。だが、人形はその場で、エキセントリックな人形作家・如月まゆら自らの手で壊されてしまう。諦めきれず修復した了の目の前に、人形に生き写しの女優・聖(ひじり)が現れ……。天才的な人形作家、人形を溺愛する青年、人形になりきろうとする女優、彼女のパトロン。彼女らが邂逅するとき、何が起きるのか。著者あとがき=加納朋子/解説=千街晶之