【第24回大藪春彦賞受賞作】
【読書メーター読みたい本ランキング第1位】
(週間/単行本/集計期間:2021/9/19~9/25)
重苦しいテーマに向き合いながら、
雪折れしない柳のように
やわらかな文章が魅力的だ。宮部みゆき(2021年11月21日読売新聞)
辻堂ゆめの現時点での
最高傑作であり、作家としての
ステップアップを告げた作品。千街晶之(本書解説より)
蒲田署刑事課の森垣里穂子は、殺人未遂事件の容疑者ハナを尾行中、無戸籍者が隠れ住むコミュニティを発見する。彼らが唯一安心して暮らせる場を、警察の捜査が壊すかもしれない──里穂子は苦悩しながら調べを進めるうち、かつて日本中を震撼させた未解決の“鳥籠事件”との共通点に気づく。刑事たちが執念の捜査の末に辿りついた、胸を衝く真相とは。第24回大藪春彦賞受賞作。解説=千街晶之