なんでもない透明なものになるの
中高一貫の女子校で相次ぐ女生徒の墜死
『活版印刷三日月堂』シリーズの著者が
少女の心理を鮮烈に描いた長編ミステリ
「なんでもない透明なものになるの」夏休みが明けてすぐ、次いで年が明けた冬の日に、少女が校舎の屋上から墜落死する。ふたりは中高一貫の女子校で美術部に所していた。時を置かずして、学園では三度目の墜死が。遺された未発表の小説、アルファベット・ビスケット、密室殺人、そして「ヘビイチゴ・サナトリウム」──少女たちの心理のゆらぎを鮮烈に描出する長編ミステリ。著者あとがき=ほしおさなえ/解説=笠井潔、久美沙織