【カーカレスレビュー/NPRベストブック2022選出】
時間の止まった死体、自分の銃殺シーン
時間の流れがおかしくなる異常事態
現実化を阻止するため調査を始める――
時間犯罪取締局(TEA)の元調査官ジャニュアリーはタイムトラベラー特有の病気である時間離脱症(アンスタック)を患って退職し、時空港(タイムポート)併設ホテルの警備主任をしている。アンスタックの症状で未来や過去を幻視する彼女は、時間の止まった死体を目撃したり、自分の銃殺シーンを幻視したため、調査を開始。一方、ホテル内では時間の流れが乱れるなどの異常事態が発生し……NPR ベストブック2022選出作。解説=渡邊利道