• 発売日:2025/02/03
  • 出版社:東方書店
  • ISBN:9784497225016

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大地からの中国史 史料に語らせよう

大地からの中国史 史料に語らせよう

通常価格 2,640 円(税込)
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  • 発売日:2025/02/03
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商品説明
主食であるコメ・コムギの栽培から、コムギの加工食品である「餅(へい)」「麺」、農具の発展、お茶・野菜の栽培、養蚕のための桑の栽培、肥料まで、皇帝や官僚たちが動かす国家を、食糧・衣料の生産によって支えてきた農民の姿を史料から丹念に掘り起こす。
近代以前の農業は有機栽培であり、自然に存在する材料を使って作物を育て、人間や家畜の食糧・飼料とし、さらにその排泄物を作物に施して肥料にする。この自然と人間の循環関係を続ける営みは、いま注目されているSDGsの課題に正面から応えるもので、農業史研究はきわめて現代的な課題を追究する分野でもある。
目次
まえがき
序章 中国農業史の空間、時間、視点
  一 空間――地理と自然環境
  二 時間――時間をどう区分するか
  三 研究の視点――何をどう考えるのか
 附篇 中国農業史関連史料の解説
一章 田植って必要?――田植法略史
  はじめに
  一 コメの品種をめぐって
  二 田植って何?
  三 田植の始まり
四 陳旉『農書』の苗代作り
  五 田植のかたち
  六 田植法の高度化
  おわりに
 コラム1 江南の水利施設――古墓・史跡調査記『記憶された人と歴史』から
二章 乾燥地だって農業ができる――華北乾地農法の開発と二年三毛作
  はじめに
  一 華北乾地農法と『斉民要術』以前
  二 『斉民要術』は語る
  三 『斉民要術』を受け継いで
 四 一九世紀前半の乾地農法
  五 二年間で三種の作物
  六 二年三毛作論争
  おわりに
三章 餅はモチでなく、麺はうどんではない――『斉民要術』と『太平広記』から
  はじめに
  一 「餅」と「麵」の意味
  二 『斉民要術』以前の「餅」をめぐって
  三 『斉民要術』の「餅法」
  四 唐代の餅――『太平広記』より
  おわりに
 補論 中国史上の蕎麦
  一 唐宋時代の蕎麦/二 元代の蕎麦/三 清代『馬首農言』の蕎麦/おわりに
四章 犂のトリセツ――長床犂略史
  はじめに
  一 犂の図像の比較――漢代から唐代へ
  二 『耒耜経』の検討
  三 犂の復元と先行研究
  おわりに
五章 「日常茶飯事」っていつから?
  はじめに
  一 茶葉の種類
  二 喫茶の風の爆発的流行
  三 茶葉の生産
  四 茶の木の栽培法
  おわりに
六章 唐の都・長安の畑から――カブラ類略史
  はじめに
  一 長安の野菜事情
  二 カブラは近郊農業で
  三 カブラ類の普及と品種改良
  四 本草書にみえる分類
  五 アブラナ科野菜の到達点――清代と宋・元代の絵図の比較
  おわりに
七章 綺羅、星のごとし――絹織物は桑の葉でできている?
  はじめに
  一 桑の木の用途と養蚕
  二 養蚕用の桑の仕立て方
  おわりに
八章 「糞」の行方――肥料略史
  はじめに
  一 隋唐時代の「糞」の風景
  二 王禎『農書』の肥料論から
  三 陳旉『農書』の高度な肥料
  四 『沈氏農書』の肥料はいろいろ
  おわりに
終章 農業は永遠(とわ)に続く
  はじめに
  一 農業経営・農民と家族
  二 唐代江南の農業経営――陸亀蒙の荘園など
  三 小農民の事例――農業と養蚕
  四 宋代の小農民と養蚕――『夷堅志』から
  五 宋代から明代へ
  おわりに――展望と残された課題
 コラム2 この上なく〈自由〉な人々よ
あとがき
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