2章 ■ 家族志向のケアにおけるラダー式学習目標 発想と概観〈田中道徳〉 レベル1 医師主導で情報を扱う〈田中道徳〉 知識・技法の解説 I 診断・治療(精神疾患も含む)に必要な情報を聴取できる. II 家族歴を聴取できる. III 臨床的・法的・倫理的に最低限必要な情報を聴取し,説明できる. IV 情報に基づいたアドバイスや処方をはじめ治療や対応を行うことができる. V 危機的状況のアセスメントと緊急対応ができる. 目標となる診察/事例解説 レベル2 双方向に情報を扱う〈河田祥吾〉 知識・技法の解説 I 患者と家族がそれぞれ影響し合うことを理解できる. II 配慮すべき家族(ヘルスエキスパートや顧客)を理解し,把握することができる. III 家族図の基本的事項(関係性を除く構成のみ)を描くことができる. IV 患者や家族とラポール形成を意識することができる. V 患者や家族の解釈モデルを引き出すことができる. VI 臨床家・患者・家族が互いに満足できるプランを立てることができる. 目標となる診察/事例解説 レベル(3) 感情面を扱う〈種本陽子,田中道徳〉 知識・技法の解説 I 患者や家族の感情とその背景にある問題のとらえ方を理解できる. II 患者や家族に共感し,その感情を反映して,その効果を意識できる. III 多方向への肩入れを用いて患者や家族一人ひとりに公平に共感を示すことができる. IV 患者や家族から引き出した感情やその背景にある問題のとらえ方に対してカウンセリング技法を用いて介入できる. V 医療者と患者・家族の関係性の特徴を理解し,自らの診療場面における問題点を指摘できる. 目標となる診察/事例解説 レベル4 家族関係を扱う〈宮本侑達〉 知識・技法の解説 I システム論的視点から医師・患者・家族の相互プロセスを認識することができる. II 家族の発達・機能・構造を理解し,家族アセスメントを行うことができる. 目標となる診察/事例解説(1) III アセスメントをもとに方略を立て,家族カウンセリングを実践できる. IV 家族カンファレンスを5つのステップに沿って実施することができる. V 医療者と患者・家族の関係性を認識し,コントロールできる. VI レベル4とレベル5を区別し,専門家につなぐべきタイミングが理解できる. 目標となる診察/事例解説(2) レベル5 困難事例を扱う〈田中道徳〉 知識・技法の解説 I 家族支援の専門家や,それ以外の拡大可能なリソースを把握することができる. II 支援の五角形を意識しながら,臨床家自身,患者,家族,医療リソース,地域リソースのシステムをアセスメントすることができる. 目標となる診察/事例解説(1) III アセスメントに基づき,臨床家自身の職務・能力・労力の限界を認識した上で,必要に応じて支援システムを適切に拡大し,システム全体を調整できる. 目標となる診察/事例解説(2) IV 過去の自分の経験を意識し,自己省察を行いながら,医師自身のストレスなどに対処できる技術を身につける. 目標となる診察/事例解説(3)