かぜのひきはじめに「葛根湯」,こむら返りに「芍薬甘草湯」…だけではもったいない!今回は定番の漢方使用の場面のなかでも,日常の困った症状への対応を解説します.頭痛,冷え,めまいなどにどうやって漢方薬を選択すればよいか,いま服用中の西洋薬では解決しきれない,または西洋薬にプラスアルファで効果を引き出す,知識満載で解説します.はじめから読んでもよし,興味のある項目から読み始めても大丈夫です.
ようこそ,古くて新しい漢方薬の世界へ(^O^)/
【おもな構成】
【Ⅰ】 大澤流! 不定愁訴を漢方医学で“定義”する
・漢方医学の症状の捉え方
・女性ならではの(月経・閉経に関連する)悩みを""気血水""で捉える
・長引く痛みを“微小循環障害(瘀血・血滞)”で捉える
・加齢にまつわる悩みを五臓の""腎""で捉える
・漢方薬を作用で整理しよう!
【Ⅱ】検査値に現れづらい不調・つらさに使える漢方薬
▽まずはここから! よくあるお悩みに使える漢方薬 編
めまい・ふらつき/不眠/頭痛/肩凝り・背中の張り
▽西洋医学では対処法が乏しいときに使える漢方薬 編
・見てわかる! 女性三大漢方の使い分け
・尿路結石・胆石の痛み,こむら返り ~急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛~
・口内炎
・腰痛
・腹痛・しぶり腹
・月経痛・腰痛
・冷え
・ほてり
▽西洋薬にプラスで or 置き換えて効果的に使える漢方薬 編
・アレルギー体質に悩む患者にオススメしたい漢方薬
・経口ステロイド(プレドニゾロン)に併用したい漢方薬
・降圧薬の2剤併用に漢方薬
・高齢者あるあるなポリファーマシー回避に漢方薬
▽メンタル面でのお悩みに使える漢方薬 編
―――大澤流! 漢方の精神的動揺を3軸で捉える
・うつうつ(抑うつ)
・イライラ
・急なドキドキ(不安)
コラム
・選択された漢方は合っているのにイマイチ効きが悪い?
・漢方薬の飲み方--分2,分3処方は均等に割って飲む?
・漢方薬の飲み方--漢方薬の服薬アドヒアランスを向上させるには?