人を助けることは思っている以上に難しい。ついつい助ける側が至れり尽くせりの支援をしたり、助けられる側が支援者に依存してしまいがちである。援助の一般的な理論と方法論を知らずして、真に問題を解決できる、前向きな関係を築くことは困難と言える。
本書で、組織心理学のレジェンドであるシャインは、クライアント、また、身の回りの人を支援するための技法を追究し、ビジネスにおけるコンサルティングはもちろん、教育や医療、ソーシャルワーカーなどでも有効な理論を提示。人々の間および集団内でいかになされるかは、何がなされるのかと同じくらい、あるいはそれ以上に重要だ、とし、「プロセス」に注目することの重要性、そして「援助関係」を築くことの重要性を説く。
『人を助けるとはどういうことか』『問いかける技術』(英治出版刊)などの著作の下敷きとなった本書。自身のコンサルタントとしての40年を越える経験をもとに、援助の一般理論と方法論を構築した決定版!