ベストセラー「刑事・鳴沢了」シリーズの著者が、新たな刑事を生み出した。▼雨の横浜「猟犬」と呼ばれる男、神奈川県警捜査一課・真崎薫の孤独な戦いが始まる!▼連続殺人犯・青井猛郎を追い詰めた真崎だったが、コンビを組んだ赤澤奈津をかばった一瞬の隙をつかれ、深手を負い青井の逃走を許してしまう。手がかりのないまま一カ月が経ち、退院した真崎は、捜査に復帰を願うも、担当からははずされており、休暇を命じられてしまう。ならばと、独自に捜査を開始した真崎だったが、青井が次に狙ったのは意外な人物であった。▼真崎、赤澤、青井、三人のそれぞれの過去が明らかになるにつれ、複雑に絡み合った事件の真相も明らかになっていく。容赦なくつきつけられる「過去」を「過去」として受け入れ、魂のやすらぎを得られる日は真崎に訪れるのか?▼警察小説の名手が描く、緊迫の長編サスペンス。シリーズ第一弾。