「江戸は町民が主役!」と言うけれど、実は江戸の面積の七割は武家地で、さらにその大半を、参勤交代で全国から集まる殿様と家臣たちが住む“大名屋敷”が占めていた。
本書は、大名屋敷の圧倒的広さ、超豪華庭園、巨大な経済効果、利権を狙う御用達商人、軍事機密で謎に包まれた殿様の生活などから、百万都市・江戸の知られざる実像に迫る。
大名屋敷なくして、“江戸の繁栄”は成り立たなかった!
文庫書き下ろし。
【本書の内容】
第一章 謎の空間! 江戸藩邸「対照的」だった大名と藩士の生活
第二章 江戸の高級サロンだった大名庭園贅をつくした「おもてなし」
第三章 「御用達の座」をめぐる争い生活物資の納入から汲み取りまで
第四章 幕末の動乱が「江戸経済」を活性化させた!戦争という特需
第五章 寂れていく「江戸の大名屋敷」幕府の消滅とともに
第六章 「首都」東京と消えゆく大名屋敷荒れ野からの再生(目次より)