逃げろ。
なぜ、弱くても生き残れたのか?
生物に学ぶ画期的な生き残り戦略。
敗者。この言葉に、皆さんはどのような印象を持たれるであろうか。戦いに敗れた敗者は、弱い存在であり、みじめな存在であり、憐れむべき存在に見えるかも知れない。しかし、本当にそうだろうか。(中略)38億年に及ぶとされる悠久の生命の歴史の中では、最終的に生き残ったのは常に敗者の方であった。そして、その敗者たちによって、生命の歴史が作られてきたのである。じつに不思議なことに滅び去っていったのは強者である勝者たちだったのだ。私たちは、その進化の先にある末裔である。言わば敗者の中の敗者なのである。いかにして時代の敗者たちは生き残り、そして新しい時代を切り拓いていったのだろうか(本書より)。
(おもな目次)
プロローグ 敗者が紡いだ物語38億年前
競争から共生へ22億年前
単細胞のチーム・ビルディング10億6億年前
動く必要がなければ動かない22億年前
破壊者か創造者か27億年前
死の発明10億年前
逆境の後の飛躍7億年前
捲土重来の大爆発5億5000年前
敗者たちの楽園4億年前
フロンティアへの進出5億年前
乾いた大地への挑戦5億年前
そして、恐竜は滅んだ1億4000万年前
恐竜を滅ぼした花2億年前
花と虫との共生関係の出現2億年前
古いタイプの生きる道1億年前
哺乳類のニッチ戦略1億年前
大空というニッチ2億年前
サルのはじまり2600万年前
逆境で進化した草600万年前
ホモ・サピエンスは弱かった400万年前
進化が導き出した答え
あとがき 結局、敗者が生き残る
ナンバーワンではなくオンリーワンを目指せ。