大統領の陰で動くエキスパートたち
第2期トランプ政権は、2025年からの4年間で何をするつもりなのか。
同政権で国防次官を務めるエルブリッジ・A・コルビーなど“トランプの参謀たち”がめざすのは、「台湾有事の阻止」だ。
米中の狭間に立つ日本としても、台湾有事における限定核戦争や世界同時紛争リスクに備えねばならない。
米国防戦略の最前線を走る識者だけが知る「戦争のシナリオ」と日本が取るべき安保政策について、米ハドソン研究所の俊英が語り尽くす。
【本書の要点】
●日本にとってウクライナ戦争の最悪のシナリオは、米国が欧州で戦力を消耗し、アジアが手薄になること
●米国は対ロシアよりも対中国で核使用を迫られる可能性が高い
●台湾有事において在日米軍基地は最重要拠点、中国による核の威嚇は日本に向けられる
●中国の台湾侵攻は日米の多大な犠牲なしには阻止できない
●日本はGDP比3%水準の防衛費をめざすべき
【目次】
第1章:世界同時紛争リスクに備えよ
第2章:台湾有事における限定核戦争リスク
第3章:米中露「核三極体制」の時代 アンドリュー・クレピネビッチ(歴代国防長官顧問)×村野将
第4章:世界が見習うべき日本の国防 H・R・マクマスター(第1期トランプ政権国家安全保障問題担当大統領補佐官)×村野将
第5章:トランプ政権は中国と「戦う」のか エルブリッジ・A・コルビー(第2期トランプ政権国防次官)×村野将
第6章:台湾有事、最も危険なシナリオ マイケル・ベックリー(『デンジャー・ゾーン』著者)×村野将
終章:日本の安全保障政策をアップデートせよ