【傲慢ヒーローに振り回されて】
抱かれるたび、甦る愛の記憶。
でも私は本当にあなたの恋人だったの?
彼女は病院のベッドに横たわり、緊張に苛まれていた。
自分の名はイヴで、事故で記憶喪失に陥ったことは聞いた。
そして妊娠していることも。
これからお腹の子の父親であるギリシア人富豪に会う。
なのに、その男性の顔さえ思い出せないなんて……。
病室のドアが開き、恋人だというタロス・クセナキスが現れた。
信じられないほどハンサムだが、どこか冷たい陰を感じる。
記憶を取り戻せない彼女を抱きしめ、タロスが言った。
「もう決して君を放さない。きみは僕の妻になるんだ!」