あなたなんか大嫌い。
なぜそう感じるのかしら?
後ろから誰かに殴られて、彼女は暗闇にのみ込まれていった。
やがて目覚めると、目の前には見知らぬ男性がいた。
自分が誰なのか、ここはどこなのかすらわからない。
「君は記憶喪失になったんだ」教えてくれたその男性は、
ジェラールと名乗り、彼女を仔猫と呼んだ。
その地に別荘を持つ若き大富豪で、魅力的な彼は、
彼女に好きなだけ屋敷にいてくれていいと言う。
けれど、優しくされればされるほど、彼女はジェラールを、
怖い、あなたなんか大嫌いとなぜか激しく拒絶してしまい……。