監修者まえがき
はじめに
読者の皆様へのガイド
第1章 「コミュニケーション」の背景にある「ものの見方・考え方」
1 コミュニケーションは難しい
【解説】情報の同時処理の苦手さ
「コミュニケーションが苦手」とはどういうことか?
相手の期待を読み取るために必要なこと
情報の同時処理は難しい
「その人の性格の問題」という偏見
第1節のまとめ
2 「言葉にしなくてもわかってくれる」とは限らない
【解説】大切なことは言葉にして教えてもらう
様々な「言葉にされない期待」
期待を察するのが苦手ならどうするとよいか
第2節のまとめ
3 悩みを言葉にしづらい理由
【解説】「映像で考える傾向」が強い人のために
考えが「映像」として浮かぶ
人間の頭の中は未知の世界
映像思考をどう伝えるか
第3節のまとめ
4 考えが「浮かびすぎる」という困難
【解説】「しゃべりすぎを防ぐこと」も重要
しゃべりすぎるとかえって伝わらない
「頭の多動性」というもの
しゃべりすぎを防ぐために
第4節のまとめ
第2章 「感情の理解」の背景にある「ものの見方・考え方」
1 自分の感情に気づく
【解説】感情に注意を向けやすくする方法
感情に注意が向きやすいかどうか
「他人の感情」だけではなく「自分の感情」も大切に
自分の感情に気づくための練習法
第1節のまとめ
2 感情に振り回されないために
【解説】自分の感情の「度合い」に注意する
強い感情・中くらいの感情・弱い感情
感情の度合いに気づけないと行動が極端になる
即断即決の問題点
「実害」を意識するのが重要
第2節のまとめ
【コラム】 過剰なストレスが生じるパターンあれこれ
3 体調に気づく
【解説】感情をケアするためには身体のケアも必要
身体と感情はつながっている
体調は「目に見えない情報」
体調に気づきにくい人のために
第3節のまとめ
4 助けを求めにくい理由
【解説】「弱みを見せてはいけない」という思い込みについて
助けが必要な場面は、あって当然
「自分のことは自分で」という一般論への固執
自力で頑張りすぎるとどうなるか
第4節のまとめ
第3章 「勉強の仕方」の背景にある「ものの見方・考え方」
1 「得意なこと」は一人ひとり違う
【解説】一人ひとりの特徴に合った勉強法を考える
聞こえ方・見え方の個人差
「全員同じ勉強の仕方」で上手くいくわけがない
「発達障害かどうか」ばかり気にする人の問題点
第1節のまとめ
2 簡単なことから一歩ずつ
【解説】「漠然とした目標」を立ててはいけない
「○年生なら普通は……」の圧力
成果を味わいやすくする
鍛えるべきは「ちょうどいいレベルを見積もる力」
第2節のまとめ
3 学習意欲が高まるほめ方
【解説】客観的事実に基づいてほめる
「事実として○○ができている」
客観的事実の判定クイズ
「観察できないこと」は客観的事実ではない
第3節のまとめ
4 「自由に学ぶ」のは難しい
【解説】自由な学習環境が苦手な人はかなり多い
学習環境の「自由度」の違い
「自由な環境はストレスが少ない」という誤解
「自分で考えをまとめる力」の個人差
自由な環境に放り出されてしまったら?
第4節のまとめ
第4章 「仕事の仕方」の背景にある「ものの見方・考え方」
1 なぜ仕事は大変なのか
【解説】正解がはっきりしないから仕事は難しい
仕事で求められる「ほどほど」
「ほどほど」が苦手な人の対処法
第1節のまとめ
2 「ミスの原因」を考える
【解説】「なぜミスするか」がわからないと対策はできない
「ミスの原因になりうる自分のくせ」を知る
代表的なミスの原因と対策
くせは併存しうる
第2節のまとめ
3 「状況の変化」に備える
【解説】「以前とは違う」ということ自体が苦痛の原因になる
仕事につきものなのは状況変化
「注意の切り替え」の苦手さ
変化へのストレスにどう備えるか
第3節のまとめ
4 頑張りすぎを防ぐために
【解説】「立派な社会人」という幻想にとらわれないように
トラブルの原因は一つだけではない
規範に対するこだわり
引いて見る、ということ
第4節のまとめ
あとがき――全てを「発達障害だから」で済ませないために
監修者あとがき