まえがき
序 章 リテラシーとは何か
1 問題の所在
2 研究の対象と方法
第Ⅰ部 リテラシー概念をめぐる思想の系譜
第1章 機能的リテラシー論の登場――生きてはたらく読み書き
1 グレイによる機能性の提起
2 「読むことの熟達度」の指標化
3 経済中心主義との結びつき
第2章 批判的リテラシー―論の源流―抑圧からの解放
1 フレイレによる「被抑圧者の教育学」の提起
2 「解放のリテラシー」の実践
3 フレイレの格闘
第Ⅱ部 批判的リテラシー論の展開
第3章 批判的リテラシー論の提起――フレイレ理論の継承と発展
1 ジルーによる学校論の特徴
2 批判的リテラシーの教育方法
3 複数形のリテラシーズ
第4章 ジルーの批判的教育学の思想的基盤――教育学の独自性の再検討
1 カルチュラル・スタディーズへの接近
2 「越境する」という発想
3 批判的教育学とカルチュラル・スタディーズとの相互関係
第5章 公教育における批判的リテラシー論の具体化
1 グレーブズによる入門期の実践
2 ショアによる初等教育の実践
3 アーレントの公共性概念からの示唆
第Ⅲ部 リテラシー概念の相克
第6章 文化的リテラシー論の提起――機能性の再検討
1 アメリカ合衆国の1980年代
2 ハーシュによる読み書き文化の共通性の提起
3 「広さの教養」と「深さの教養」
第7章 ハーシュの文化的リテラシー論の思想的基盤――解釈学から教育学への軌跡
1 解釈の妥当性の探究
2 解釈学的懐疑論への批判
3 デリダの脱構築批評との対峙
第8章 文化的リテラシー論の再構築――批判的リテラシー論との相克
1 文化的リテラシー論批判の論点
2 ハーシュによる反批判
3 中核知識財団(CKF)の創設
4 公共性の再編と課題
第9章 ユネスコにおける「自由としてのリテラシー」の展望
1 機能的リテラシーと批判的リテラシー
2 リフレクト・アプローチの模索
3 「自由としてのリテラシー」の可能性
終 章 リテラシー概念の再審――まとめと今後の課題
1 機能的リテラシーと批判的リテラシーの相克を越えて
2 今後の課題
文献一覧
あとがき
人名索引・事項索引