• 発売日:2025/10/11
  • 出版社:明治書院
  • ISBN:9784625454073

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「つながり」がよむ

「つながり」がよむ

通常価格 8,250 円(税込)
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  • 発売日:2025/10/11
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商品説明
近代化する日本社会のなかで、人々はどのように短歌と向きあっていたのか。作歌したり歌を鑑賞・解釈したりする「よむ」営みを続けることで何を実現しようとしたのか。本書を、この単純な問いから始めたい。
 本書は、「つながり」という視点から、明治期以降、アジア太平洋戦争期まで(*一一章のみ戦後から現在の問題を扱う)の短歌と人々のよむ実践について問いを重ねていく。「つながり」は基本的には人と人との直接的、間接的な関係性の様態を指すこととするが、歌をともによむことで、ある関係性が新たに生成されたり、既存のコミュニティやネットワークが更新、強化されたりするプロセスであるとも考えたい。
目次
はじめに
一章 よむことを支える「つながり」――「歌の集団」を考える
二章 「つながり」をつくる人――折衷派、落合直文の思考と実践
三章 日清・日露戦争と短歌表現――戦争を支える「つながり」としてのアンソロジー
補論 日清戦争期における「新派」和歌の誕生について
四章 和歌革新を進める「つながり」――「女子文壇」と読者たち
五章 詠歌がつなぐ地域のアイデンティティとネットワーク――和歌山歌学協会と「わかのうら浪」
六章 「旧派」歌人のメディア戦略――大日本歌道奨励会と大町壮
七章 「新」・「旧」歌人と初学者たちのニーズ――入門書から見る大正期の和歌・短歌
八章 勅題の応用によるコミュニケーション――歌会始の外縁に注目して
九章 実朝でつながる――その文化資源をめぐる歌人たちの論争と協調
一〇章 社会運動としてのよむこと――プロレタリア短歌の可能性と限界
一一章 与謝野晶子の「記憶」をつなぐ――戦後の堺市における顕彰活動に注目して
まとめと展望
あとがき
人名索引
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