編曲者:久石 譲
難易度:★★★
演奏時間:6分30秒
●曲目解説
作曲者, 塩谷哲は1966年に三鷹市に生まれ, ヤマハ音楽教室システム・エレクトーン科, ネム音楽院ジュニア専科に在籍。
この曲は国内外に拡がり、その規模も飛躍的に拡大しているJ.O.C.(ジュニアオリジナルコンサート) の1980年優秀作品です。
A Deep (海溝)の深く暗いイメージを曲にしたと作者は語っていますが,現代的魅力とアダルトなサウンドに溢れ、さらに巧妙なアレンジと合まってクラシカルな感覚を踏まえた上で,現代性, ポピュラーな感覚を加味し、新しい魅力を生み出しています。
以下作曲者からのメッセージです。
『海溝』は僕が中学2年の時作曲したもので, その年のヤマハ・ジュニア・オリジナル・コンサートで発表されました。その当時は,エレクトーンとドラムスという楽器の編成でしたが, 頭の中ではいつもオーケストラの音を想像していました。
そして、この曲が本当のオーケストラで演奏されることが一つの夢でした。ですからこのニュー・サウンズ・イン・ブラスの話をきいた時はとても嬉しく思いまた、自分の曲がどんな音になって出てくるかちょっと不安でもありました。
でも、実際に聴いてみると,さすがに数十人での生楽器のアンサンブルだけあって音に深みがあり, また新たな感激を覚えました。冒頭の“海溝” を暗示する部分は、僕の頭の中では弦楽器でしたがここでは木管楽器が美しく歌っていますし,中間の速いテンポのところでは、僕の考えていた通り金管楽器が華々しく奏でています。管楽器をやっている皆さんも、参考に一度原曲と聴き比べていただければ幸いです。
●演奏にあたって
いい曲ですねェ! メロディーが何となくアダルトな感じで。とても14歳の少年が書いた曲とは思えませんね。
演奏上の注意はといいますと,まず部屋のあかりを少し暗くして、できればかわいい女の子などを連れてきてメロっちゃえばもう最高です。
ナニ? それじゃ演奏上の注意になってない? わかりましたヨ。
それじゃまず, イントロの木管はサブトーンをうまく使うこと。8ビートになってからは、トロンボーンの出来不出来がモテルかモテないかの境目。
コードがやや上級者用なのでギターの方は練習すべし。3/4拍子になってからは、基本リズムの2拍目の頭にある16分休符に注意! 休符と感じすぎると食いつきが遅くなるヨ。
それから 全体を通じて大事なことは、メトロノームを使った練習をすることと, ジャージーな部分とクラシカルな部分とではっきり頭を切り替えて演奏すること。
ヨロシク!D.S.の後 [A][B][C][D]と演奏して[D]の4小節目からto Coda へ進みます。
(久石 譲)
★編集局 (注): ジャージー : ジャズ風な, もっともジャズらしいジャズ
食いつき: 音の出だし