編曲者:岩井 直溥
難易度:★★★
演奏時間:7分00秒
●曲目解説
パリのアメリカ人 (An American In Paris) George Gershwin 作曲ジョージ・ガーシュインというと、「ラプソディー・イン・ブルー」 とこの「パリのアメリカ人」 がすぐ思い出されます。
それほど有名でスタンダード化された名曲です。交響曲の中にジャズを持ち込み、新しい分野の音楽(シンフォニック・ジャズ) を切り開いた作曲家として、アメリカ音楽のために偉大な貢献をしました。
1898年、アメリカ、ニュー ヨークのブルックリンの裏町に生まれたガーシュインは、16歳のときにポピュラー・ミュージックの出版社で、ソングプラッガーとして働いていました。
このガーシュインに、ジャズに対する目を開かせたのが、ポール・ホワイトマンだという事は、余りにも有名です。
この作品は、ガーシュインがパリで休養のために過した時の、自分の身の回りの事や、パリのにぎやかな生活、町の雑踏とノスタルジーをかきたてられるカフェーのありさま等を描写した作品といえます。
●演奏に際して
原曲の持ち味を生かし、しかもやさしくアレンジされています。その上、リズムにもディスコ調などを加え、たいへん面白くなっています。
全体を通して、ガーシュインのサウンドがしていますので、これをくずさないように、楽器のバランスに気を配って下さい。
軽快な部分での"のり"、ブルースやスウィングする箇所での"のり"、テン ボの変化等には、特に気を配って下さい。そして、 ディスコの"のり"とス ウィングの"のり"の差や、スウィングの中で出てくるノー・スウィングの箇所等、リズムをはっきりさせた演奏を心掛けましょう。
マラカスやスライド・ホイッスル、笛 (警官用)、 クラクション (大型自動車、小型自動車用等) かね (チンチン電車?) 等が、町の雑踏を表わすような感じで使われています。入りのタイミングに気をつけ、少々コミックな感じが出るよう演奏してもよいでしょう。
擬音の小物は、楽譜に指示されたものにこだわらず、創意工夫をこらし、演奏にとり入れて下さい。
以上のことをふまえた上で、全体的にシンフォニックな感じが出るように演奏しましょう。