序章
第一章 海賊の跳梁と東アジアの政情
一 海賊の活性化と海賊停止令
二 北方の流通と争乱
三 東アジア海域の変動
第二章 一四世紀前半の南九州における海域交流の変容―相論と海賊を中心に―
一 考古資料からみた物流の変化
二 鎌倉末期の南九州―海上交通をめぐる相論―
三 南北朝内乱と海賊
第三章 東シナ海と倭寇
一 前期倭寇
二 後期倭寇
第四章 海域交流の担い手、倭人・倭寇
一 漂流からみえる倭人の活動
二 三浦恒居倭の活動範囲
三 倭人と朝鮮人―密貿易と紛争―
第五章 中世対馬の海民の日朝海域における漁業
一 対馬島周辺海域における漁業
二 朝鮮慶尚道海域における対馬海民の漁業
三 朝鮮全羅道海域における対馬海民の漁業
第六章 境界の島・対馬における神事と領主
一 赤米神事の成立
二 中世の天道信仰
三 神社の年中行事と対馬島衙
四 宗氏による神事の励行
第七章 東アジア海域交流のなかの中世山陰
一 中世の対外交流―一五世紀まで―
二 一五世紀における山陰地域と朝鮮の交流
三 一六世紀における東アジア海域の交流と山陰地域
四 中須東原・西原遺跡の朝鮮陶磁
第八章 中世南九州の対外交流
一 一〇~一一世紀前半の対外交流
二 一一世紀後半~一四世紀前半の対外交流
三 一四世紀後半~一五世紀の対外交流
四 一六世紀の対外交流
第九章 中世日本における外来技術伝来の諸条件―海上交通との関連から―
一 権力と技術伝来
二 伝来した鉄砲生産技術の移転
三 南九州~琉球の交流
第一〇章中世の国際交流から生まれた子どもたち
一 中国人海商の子どもたち
二 地頭・大宮司になる子どもたち
三 京都・畿内に暮らす子どもたち
四 唐人町の子どもたち
終章