第I部 語の意味と文の構造
第1章 意味合成の領域とレキシコンからシンタクスへの写像
工藤和也
第2章 「場所格交替」再訪 ―多義性と強制に基づく項交替―
岸本秀樹
第3章 韓国語における受動文の派生と二重使役の衰退について
青柳 宏
第4章 「ではないか」構文における節構造と上方再分析
森山倭成
第5章 とりたて詞の焦点拡張と多重生起 ―複文における対比のハを中心に―
佐野まさき(真樹)
第II部 語用論的意味をめぐって
第6章 日本語の指示詞の意味と語用論 ―ソ系指示詞の直示用法を中心に―
澤田 淳
第7章 「普通に」における語用論的意味 ―客観化・対人化―
日高俊夫
第8章 「Vすることを始める」の持つ「習慣性」―統計モデリングを用いた容認度判断の検証―
山田彬尭
第9章 テシマウは本当に完了のアスペクト形式なのか
中谷健太郎
第III部 語や形態素の意味・構造・機能
第10章 ダケの語彙的意味 ―度数の意味から排他性へ―
富岡 諭
第11章 動詞「掘る」の多義性について
澁谷みどり
第12章 5種類の接辞「っこ」の意味と機能
木戸康人
第13章 分散形態論と語彙的V-V複合語の意味構成
田中秀治
第14章 日本語数表現に見る異形態
依田悠介