はじめに
第1章 生活史のリテラシー
1まち観察企画「Walkin’About」
2まち読みの視点
3まち読みのために その1 出会った「謎」を大事にする
4まち読みのために その2 昔からあるものに注目する
5まち読みのために その3 生活者の視点でまちを観る
6まち読みのために その4 誰かの意図に気づく
7まち読みのために その5 ドラマを読み解く
第2章 農林水産業にまつわる経済
1田畑転換 水田ではコメ以外も作られている
2二毛作地域の産物 裏作がもたらした豊かな経済
3近郊農業のいま キーワードは「ブランド化」
4果樹の産地 6次産業化が地域を支える
5農産物直売所 生産地にマーケットを作り、消費者に来てもらう
6林業地域 木材の周辺にはさまざまな産業がある
7沿岸漁業の港 多様な魚種をあつかう市場ができる
8遠洋漁業の港 さまざまな港から船が集まるマザーポート
コラムでこまわし 農地に恵まれなかった地の名物
第3章 製造業にまつわる経済
1都市に集められた商工業 職人はまちで働き、暮らしていた
2徳島の藍 米作が困難だからこそ栄えた産業
3豊岡のカバン イノベーションで生き残った地域産業
4木綿産地のその後 綿花栽培が廃れた後にさまざまな工業が興った
5諏訪の精密機械 疎開工場がもたらした産業
6石炭の町 エネルギー革命で産業が失われている
コラムかつての工場出勤風景
第4章 流通業にまつわる経済
1百貨店 呉服店と鉄道会社がはじめた業態
2公設市場 庶民が食材を安く買える場所だった
3商店街 「横の百貨店」として広がっている
4代理店 メーカーは小売店を系列化していた
5スーパーマーケットのいま 都心部では過当競争に
6コンビニエンスストア 大型店規制の抜け穴として始まった業界
7SPAとPB いまの時代には最強の業態
コラム外食チェーンの登場
第5章 サービス業と地域経済
1塩の道 海と内陸部を結ぶ交易路があった
2在郷町 山村と都市の間にあった商工業の拠点
3産地問屋街 流通業者がいることで、商品が生まれる
4観光地の土産 人が訪れる場所で、ものづくりが生まれる
5食材供給源 生産者は都市の市場を必要としている
6団体旅行から個人旅行へ 温泉地がたどった変遷
コラム笑ふ現金
第6章 開発にまつわる経済
1開発と水利 水の分配はムラの死活問題だった
2工業用地となった新田開発地 造船所からクリエイターの拠点へ
3住宅地の開発 住宅を建てて売る仕事が生まれた
4工場跡地の開発 いつ、どこに土地が空いたかで、建つものは変わる
5インナーベイと埋立地 役割を終えた港、新たに生まれた土地
6公有地の再開発と民営化 河川・公園・学校跡の開発が進んでいる
コラム工場に隣接していた弁当屋
第7章 コモンズ─わたしたちの経済圏
1地域に寄付する人たち 篤志家が出身地を支えた
2金融機関 相互扶助から始まったシクミ
3財産区共有地を引き継ぐための方法
4沖縄の共同売店 地域の人たちによる、地域のためのお店
5エンクレーブ 同郷の人たちによる互助経済圏
6ローカルと移住 移住者が地域の可能性を拡げる
7制度というコモンズ 地域を持続的に変えていく力
コラム150人の島に必要な仕事と役割
おわりに