プロローグ(本書の読み方)前から読むか・後ろから読むか?
第Ⅰ部 移りゆく時代に挑む住まいとハウジングの物語
01 かわる家族と世帯の住まい
1-1 少子高齢・人口減少社会のいま
1-2 世帯の多様化と代表制を失った「核家族」
1-3 世帯と暮らしの多様化とハウジング
02 時代とあゆむ住宅政策と住宅地計画
2-1 住宅政策の変遷と課題
2-2 計画的住宅団地の黎明期
2-3 公営住宅団地に参画する建築家:「創造」のデザインと「協働」のデザイン
03 団地というエリアでつむぐ ひと・もの・こと
3-1 団地ストック再生とリノベーション
3-2 団地再生にむけた新たな挑戦の時代へ
3-3 時間デザインの不在:入居者と建物のエイジング、戸建住宅団地の危機
3-4 「日常生活圏」における住宅と施設機能の再構築
04 住宅セーフティネットとハウジング
4-1 住宅確保要配慮者の実態
4-2 住宅セーフティネット法の背景と制度の変遷
4-3 居住支援における横断的施策と「地域」への広がり
4-4 住宅確保要配慮者をめぐる施設と住宅
4-5 共生とケアを支える住まいの未来:矛盾をこえる社会のイメージは?
05 居住支援と不動産
5-1 居住支援協議会と居住支援法人の動向
5-2 新たな不動産事業「ソーシャル不動産」
06 住宅ストックと空き家再生
6-1 空き家の実態
6-2 空き家法の改正で何が変わるか
6-3 民泊新法と空き家
第Ⅱ部 まちづくりのこれまでとこれからにつなぐ物語
07 国土形成計画とまちづくり
7-1 国土計画の変遷と現在
7-2 “コンパクト+ネットワーク”と 都市再生・地方創生
08 エリアマネジメントとPPP/PFI
8-1 エリアマネジメント
8-2 急騰する都市再開発とまちづくり
8-3 うめきた:大阪最後の一等地開発の挑戦
8-4 えっ そんなことできるの? 「御堂筋チャレンジ」と「なんばひろば」
09 コンパクトシティと地域再生
9-1 コンパクトシティの特徴と課題
9-2 人口減少社会とスマートシュリンキング
9-3 都市のスポンジ化と空き地・空き家の活用
9-4 移住・定住とマルチハビテーション
9-5 暮らしのモビリティはどう変わるのか?
10 景観まちづくりと観光
10-1 日本は景観に無関心なのか? 景観への関心と施策
10-2 景観まちづくり施策における事例
10-3 伝統的建造物群保存地区(伝建地区)と法制度
11 密集市街地とまちづくり
11-1 喫緊の課題の一つである密集市街地
11-2 密集地再生の課題と事業手法
11-3 土地区画整理事業:海外に注目された日本型開発手法
11-4 小規模で柔らかい区画整理
12 災害復興まちづくりのリアリティ
12-1 被災者の「避難プロセス」と環境移行
12-2 復興と時間のデザイン
12-3 防災計画・事前復興と、民間による連携・協働そしてアジャイルなまちづくりへ
第Ⅲ部 時間・空間・制度・関係性にある間(あわい)の物語
13 空き家・空地とまちづくり 地域資源ストック活用の実践から
13-1 空堀地域における 空き家再生・まち再生
13-2 大阪市東三国区画整理事業と協調建替:コーポラティブ住宅「楠木の会」
13-3 築87年の長屋再生「ながせのながや」(座学と実学をつなぐサービスラーニング)174
13-4 かみこさかの家:高齢者と学生のシェアハウス実験住宅
13-5 「ないなら、つくればいい」六甲ウィメンズハウス:女性と子どものコレクティブハウジング182
13-6 寺島自治会コミュニティセンター:相続と地域貢献
14 公営改良住宅団地エリアの再生と参加のデザイン
14-1 大阪市東淀川区西淡路西部地域:エリアマネジメント前夜のまちづくり
14-2 八尾市西郡地域
15 インフォーマルを受けとめる もう一つの災害復興の形
15-1 阪神・淡路大震災のフォーマルとインフォーマル
15-2 「テント村」という避難の場:誰も触れない世界
15-3 阪神・淡路大震災と東日本大震災の“間”を埋めるデザイン
15-4 気仙沼南町商店街再生 復興計画策定支援
16 えこひいきから始まった「西成特区構想」の挑戦
16-1 このまちのこと
16-2 「えこひいき」コメントの余波
16-3 西成特区構想前夜:まちづくりに関わる組織と構想
16-4 からんだ糸を紡ぎなおすまちづくりへ
16-5 まちづくりの萌芽:いまはない制度・事例をうめる実践
16-6 特区構想の推進とまちづくりの議論
16-7 市長・知事へのメッセージ:3期にわたるまちづくりビジョン・提言
16-8 西成のあいりん総合センターの強制執行とまちづくり
【寄稿】
◎まちづくりの潮流…“うめきた”での行政の役割から
柏木勇人(元 大阪市計画調整局うめきた整備担当部長/現 竹中工務店 顧問)
◎公共空間からまちを変える、プランニングの民主化─水都大阪、なんば広場等の実践から
泉 秀明(有限会社ハートビートプラン代表取締役)
◎伝統産業と新しい仕事の創出(奈良県吉野町)
中井章太(吉野町町長)
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