はじめに
第1章 交通社会の高齢化―高齢時代の激流が交通社会を直撃
1 増え続ける高齢者の交通事故死
2 高齢者の事故死が急増
3 80%を超える団塊世代の運転免許保有率
4 事故内容が異なる高齢者と若年者
5 交通安全対策の枠組み
6 交通インフラ整備の1970年代―第一次交通戦争時の対策
7 高齢時代に即したきめ細やかな施策―第二次交通戦争時の対策
歩行者と自動車の側面から / 自動車運転の側面から / 競争の原理から共存の原理から
8 今後は女性・高齢ドライバーが急増
9 飽和状態を迎えたわが国のモータリゼーション
第2章 認知症ドライバーの行政措置をめぐって
1 高齢道路での逆送事故
2 認知症とは何か
3 30万人認知症ドライバーに対する行政の対応
4 認知症ドライバーの運転適性
アメリカにおける研究 / 高知大学・愛媛大学の研究
5 運転適性概念の変化
高齢者講習の目的変化 / 運転適性における心理適性と医学適性 / 医学適性の妥当性
6 判別機能をもつ主な適性検査
ビネーの就学適性検査 / 航空パイロット適性検査 / 排除の論理ではなく選択の論理
7 交通心理士の役割
一般的な心理的システムについて / 交通心理士への期待
8 過疎・高齢地域の交通システム
第3章 高齢ドライバーの運転能力
1 高齢者の生活と運転と関わり
分析の方法 / 分析結果
2 高齢者の事故親和特性
視力(視野を含む) / 反応の速さ・バラツキ・正確さ / 自分の運転能力に対する過信
3 高齢者の事故回避特性
4 心理適性と補償メカニズム
第4章 高齢ドライバーをとりまく交通環境
1 人的要因―高齢者をとりまく人々の意識変革
2 道路環境要因―歩行者優先の交通システム設計
3 車両要因―ユニバーサル・デザインとしての安全車両設計
安全車両の考え方 / 予防安全(アクティブ・セーフティー) / 衝突安全(パッシブ・セーフティー)
/ 人体FEモデル / 福祉車両 / 購入車両の小型化
第5章 “ギブウェイの心”で日本社会が変わる
1 交通は社会の縮図
2 一時停止の奥義は“ギブウェイ”
3 イギリスではなぜ“ギブウェイの心”が浸透しているか
キリスト教の博愛主義 / 成熟化・老成化した国家に到達するまでのプロセス
4 交通社会が変われば日本が変わる
超高齢社会を生きるための新しい社会観(1)―ギブウェイ
/ 超高齢社会を生きるための新しい社会観(2)―プロダクティブエイジング
5 高齢者の新しいライフスタイル