明治維新以後、人びとが学校選択・受験・進学という一連の行動に「誘引」されていったのはなぜか。
本書は、この課題に、主として雑誌メディア、進学案内書、その他の文献の解明を通して迫ったものである。
受験雑誌『受験と小学生』『受験と学生』『蛍雪時代』『受験界』『鉄道青年』の分析に加えて、
300冊余りの進学案内書、さらには大学に関する専門情報誌『大学及大学生』の書誌的検討と内容分析を行った。
学校・大学の評価・選択の基準はどのように変化し、時代ごとに諸雑誌は、
受験や進学をめぐる国民の意識の変化をどのように吸収・反映し、また拡大させたかなどを精密に検証。
また、専門学校入学者検定試験合格者の受験記の悉皆調査も行い、学習動機や学習過程についても検討を進めた。
主要な受験雑誌目録作成から本書刊行に至るまで延べ約30年が費やされた、貴重な書である。
【執筆者】
菅原亮芳(口絵・はしがき・序章・第1章第2節・第4節・第2章第1節・結章・資料編2)、
小熊伸一(第1章第1節・資料編1)、船寄俊雄(第1章第2節)、寺?昌男(第1章第3節)、
浅沼薫奈(第1章第3節・第3章)、三上敦史(第1章第5節・終章・索引)、榑松かほる(第2章第2節)、
野坂尊子(第2章第2節)、下山寿子(口絵・第3章第1節・あとがき)