はじめに――「時間」を考える
第一章 権力としての時間
一 社会を支配する一環としての時間支配
二 時間を組織するということ
三 現在の日本の暦を考える
第二章 量としての時間――ヨーロッパの場合
一 質としての時間
二 定時法の普及と「商人の時間」
三 時間に縛られた労働――「時は金なり」
四 時間による労働の分解と再編
五 時間規律にしたがう従順な身体
第三章 量としての時間――日本の場合
一 外国人の見た明治維新前後の日本人の時間感覚
二 工場における時間
三 学校における時間
第四章 直線としての時間――ヨーロッパの場合
一 円環から目的論的線分、そして無限にのびる直線へ
二 「個人」の誕生
三 西洋におけるライフコースの時間化
第五章 直線としての時間――日本の場合
一 日本におけるライフコースの時間化
二 出世観の変遷と日本における「個人」
第六章 女性と時間
一 女性にとっての時間
二 主婦自身による時間管理と人格の進歩
三 家事の商品化と主婦の時間
第七章 現代人と時間――最近の動向
一 社会の構造変化と時間意識
二 労働における時間
三 一生という時間
四 女性の個人化
五 メディアの発達と時間
六 まとめ