序文―教育人間科学をめぐって― 〔豊泉 清浩〕
『教育人間科学の探究』の出版にあたって 〔酒井 豊〕
〈巻頭論文〉 イギリスにおけるキリスト教信仰と人間形成に関する教育史的研究試論
―ジョン・ウェスレーのメソジズムにおける「宗教」と「教育」の関係性の観点から―〔池田 稔〕
第1章 教育の思想と政策
1 オウエンの保育思想と実践における反リベラリズムへの視角 〔佐藤 哲也〕
2 ヤスパース教育哲学における理性の展開―世界哲学の理念の観点から―〔豊泉 清浩〕
3 明治30年代におけるメソジズム受容の特徴と人間形成論
―本多庸一、高木壬太郎の言説を中心として― 〔佐々木 竜太〕
4 植民地教育令の理念と制度―朝鮮教育令の制定をめぐって― 〔佐藤 由美〕
第2章 教育と文化
1 戦後日本の近代家族意識と教育格差との関係
―母親の教育意識と教育格差との関連について― 〔新田 司〕
2 オーストラリア先住民教育における公正/正義とは何か〔伊井 義人〕
3 戦後の教員養成課程における宗教科の設置 〔森本 倫代〕
4 知里幸恵・真志保姉弟にみる文化の継承と「ことば」 〔前 正七生〕
第3章 教師と実践
1 教員としての資質能力向上の視座からみた大学の教員養成の役割と課題〔沖塩 有希子〕
2 英語教育における理念と実践の差 〔鈴木 千代〕
3 シュタイナー学校のオルタナティブスクールとしての展望
―シュタイナー教育の認識経緯と現在の教育実践を手掛かりとして―〔近藤 千草〕
第4章 子どもと保育
1 保育におけるカリキュラムの転換 〔磯部 裕子〕
2 城戸幡太郎の思想と教育科学 〔青木 久子〕
3 幼小交流活動の実態―幼児にとっての意味― 〔岸井 慶子〕
結び―謝辞に代えて― 〔池田 稔〕
編集後記 〔磯部 裕子〕