序論
1 背景
2 問題の所在
3 本書の目的
4 用語の定義
5 比較の分析枠組み
6 比較の妥当性
7 本研究の位置づけ
8 意義と独自性
9 本論文の構成
第1章 シティズンシップに関する概念枠組み
1 シティズンシップ概念の整理
2 グローバル・シティズンシップとは
3 グローバル・シティズンシップ形成のための教育活動
(1)国際理解教育 / (2)グローバル教育 / (3)多文化教育 / (4)開発教育
4 アジアと欧米諸国におけるシティズンシップ教育
第2章 日本におけるシティズンシップ教育の展開
1 学習指導要領にみるシティズンシップ教育の展開
(1)1800年代から1945年:天皇を中心とした国家統一のための教育
/ (2)1946年から1950年代:民主主義的精神の育成
/ (3)1955年から1970年代:愛国心、天皇への敬愛をもとにした新たな国民統合の模索
/ (4)1980年代から1990年代:国際化・情報化に対応した教育の創造
/ (5)2000年代:シティズンシップ教育の現代的性格66
2 日本におけるグローバル・シティズンシップ育成のための教育活動
(1)国際的な視野及びグローバルな視野の変遷
/ (2)現行教育カリキュラムにみるグローバルな視野の育成
/ (3)教員養成・研修におけるグローバルな視野育成
第3章 スウェーデンにおけるシティズンシップ教育の展開
1 学習指導要領にみるシティズンシップ教育の展開
(1)1800年代:労働資源の創出を目的とした教育
/ (2)1890年代後半から1920年代:社民党政権下における「2つの国民」の統一への挑戦
/ (3)1930年代から1960年代初頭:中等教育拡大路線による国民の統一、民主化の協調の実現
/ (4)1960年代後半から1970年代:教育制度の拡大化による社会への適応
/ (5)1980年代:他者との連帯による能動的な労働力の創出
/ (6)1990年代から2000年代:グローバル化による多様性の尊重
2 スウェーデンにおけるグローバル・シティズンシップ育成のための教育活動
(1)国際的な視野とグローバルな視野の変遷
/ (2)Lpo94にみる国際的視野の育成 / (3)教員養成課程におけるグローバルな視野の育成
3 日本とスウェーデンにおけるシティズンシップ教育の比較
第4章 定性調査の方法と枠組み
1 リサーチ・デザイン
2 分析枠組み
3 調査の対象
(1)日本 / (2)スウェーデン
4 調査の方法
5 妥当性と信頼性
6 倫理的配慮
第5章 定性調査の結果
1 日本
(1)グローバルな課題の教授への期待
A 教育計画と各校における取り組み / B 管理職による期待
(2)グローバルな課題の教授
A グローバルな課題としての教授内容
(3)グローバルな課題の実践に対する認識
A グローバルな課題を教授する理由 / B グローバルな課題の教授に対する認識
2 スウェーデン
(1)グローバルな課題の教授への期待
A 教育計画と各校における取り組み / B 管理職による期待
(2)グローバルな課題の教授
A グローバルな課題としての教授内容
(3)グローバルな課題の教授に対する認識
A グローバルな課題を教授する理由 / B グローバルな課題の教授に対する認識
3 国内・国際比較
(1)学校間・教師間における共通点と相違点
A 日本 / B スウェーデン
(2)国家間における共通点と相違点
第6章 教師のグローバル・シティズンシップ教育観
1 まとめ
(1)リサーチ・クエスチョン1への回答 / (2)リサーチ・クエスチョン2への回答
/ (3)リサーチ・クエスチョン3への回答 / (4)リサーチ・クエスチョン4への回答
2 考察
(1)グローバル・シティズンシップに関する議論
/ (2)アジアと欧米諸国のシティズンシップ教育の相違に関する議論
/ (3)日本の国際理解教育をめぐる議論 / (4)スウェーデンの教師をめぐる議論
/ (5)日本の教師をめぐる議論 / (6)本書の限界
/ (7)結論:グローバル・シティズンシップ教育普及に向けての示唆