まえがき
第1部 性別役割分業とワーク・ライフ・バランス
第1章 国際比較からみた日本の少子化・家族・政策
1.少子化の国際比較
2.結 婚
3.子ども数
4.夫 婦
5.日本の少子化対策
6.日本の家族の実態に合った対策の必要性
第2章 性別役割分業意識の多元性と男性の育児参加
1.男性における性別役割分業意識の多元性
2.先行研究からの知見
3.方 法
4.結 果
5.男性の育児参加を促進するために必要なこと
第3章 女性の就業と子育て――就業キャリア研究の展開――
1.M字型カーブが示すもの
2.女性の就業行動のコーホート間変化
3.女性の就業行動を説明する理論的枠組み
4.女性の就業行動に影響する社会的要因とその変化
5.女性の就業キャリア研究の今後の課題
第2部 教育と親子関係
第4章 教育機会の不平等と教育選択の責任の所在
1.教育社会の浸透と地位配分原理の変容
2.なぜ不平等は維持されてきたのか
3.教育選択の自己決定と社会的責任
第5章 家族研究から社会学の一般理論へ
1.ブルデューの家族研究者としての一面
2.教育・文化・階級の社会学と家族研究――対立領域の越境
3.婚姻調査と「戦略」概念――研究の前提からの越境
4.「ハビトゥス」概念の変遷――越境する手法としての家族研究
第6章 一次的社会化から二次的社会化へ――家族を越えて――
1.2つの社会化
2.二次的社会化の重要性;作田啓一の問題提起
3.一次的社会化と二次的社会化の対比
4.社会化研究と現代社会学
第7章 非行のリスク要因としての家族
1.青年期の子供の不適応行動
2.非行のリスク要因と防御要因
3.中学生の非行傾向行為のリスク要因
4.なぜ非行と家族の関連が検討されるのか
第3部 構築される家族,ジェンダー,セクシュアリティ
第8章 構築主義的家族研究の可能性――アプローチの空疎化に抗して――
1.構築主義的家族研究の動向を振り返る
2.構築主義の現状:受容と拡散
3.構築主義的家族研究の現状
4.構築主義的家族研究の可能性
5.構築主義的アプローチの空疎化に抗するために
第9章 対話的自己と臨床のナラティブ――家族の葛藤を乗り越えたある女性の事例から――
1.はじめに
2.心理療法のなかのコミュニケーション
3.非言語レベルのコミュニケーションの特質と限界
4.非言語と言語の生産的なつながり
5.ナラティブ(物語)の治療的意義
6.クライエントはいかに問題や症状を物語るか――家族の葛藤を乗り越えたある女性の事例から
第10章 刑事裁判のジェンダー論的考察――女性被告人はどのように裁かれているのか?――
1.「ジェンダー」という視点
2.規範としての「家族のプロトタイプ」
3.家族規範と事実認定
4.刑事司法における「社会」の不在
5.刑事司法の「論理」
第11章 家族と性的少数者
1.家族法制と性的少数者の新たな関係から生まれる問い
2.家族形成の界と国家が生み出す正当性/異端性
3.性的身体を作るハビトゥスと構成的外部
4.クイアな身体性の解放
5.国家はいかに変わるべきか――多様な身体性の生成を促すネットワークの形成とともに
第12章 家族のそのさき, 絆のそのさき――「ゲイのエイジング」というフィールドがもつ意味――
1.「ゲイのエイジング」というフィールド
2.“みんな”の問題
3.地道で壮大な生き方の実験
4.出会うこと――着地していくために
5.家族と絆のそのさき――<生き方を実験しあう公共性>へ
第4部 グローバル化と家族
第13章 グローバルな越境移動と子どもの教育――日本に居住する国際移民の事例から――
1.グローバル化のなかの教育機会の不平等
2.分節化された同化理論と移民の子どもの教育達成
3.制度編成と移民の子どもの教育達成
4.トランスナショナリズムと世代間の相違
5.日本に居住する移民の編入様式と子どもたちの教育達成
6.グローバル化のなかの家族と教育
第14章 トランスナショナルな空間に生きる「新2世」のアイデンティティ
――家族との関わりに注目して――
1.グローバル化のなかのアイデンティティ
2.日本出身の移住者のケース
3.「新2世」のアイデンティティ
4.アイデンティティ構築に関わる要因
5.ネイションを超えて
終 章 家族の越え方
1.家族と家族社会学がもつ越境的な特徴
2.家族社会学からの越境と家族社会学への越境
3.家族を越えるために