●問題提起―序に代えて 片山善博(哲学)
Ⅰ 現場から〈居場所〉を問う
● 〈居場所〉そして〈持ち場〉―高齢化と人口減の町で考えた 玄田有史(労働経済学)
● 〈居場所〉の喪失と回復―「いのちの電話」活動の経験から 種村完司(哲学、倫理学)
● 子どもの居場所づくりをどう進めるか
―3・11以後の環境教育・自然体験学習論を踏まえて 降旗信一(環境教育、社会教育)
● 原発事故被災者として〈居場所〉について考える 荒木田岳(地方制度史)
Ⅱ 現代〈居場所〉考―哲学・社会思想の視座から
● 〈居場所がない〉ということ―承認をめぐる闘争と病 太田明(教育学)
● 〈居場所〉と「社会で生きる権利」 藤谷秀(哲学、倫理学)
● 障がい児者を巡る受容と排除 ―生存権理解と関わって 竹内章郎(社会哲学、生命倫理)
Ⅲ 脱成長による持続可能な社会へ
● 政治的エコロジーと「もうひとつのグローバリゼーション」
―脱成長と〈居場所〉の創出のために 北見秀司(哲学、社会思想史)
● ノーマリズム(正常化志向)と成長の危機、そして
サステナビリティ(持続可能性)の二重の意味について ユルゲン・リンク(ドイツ文学、文化科学)