●序:人類社会の未来を問う―危機的世界を見通すために
古沢広祐(持続可能社会論・環境社会経済学)
1 経済成長主義とは別の道―日本の事例
● 維持可能な社会(Sustainable Society)は可能か―戦後公害史の教訓から
宮本憲一(財政学・環境経済学)
● 美しい地域づくり支援の教訓―滋賀県甲良町の事例
千賀裕太郎(地域計画学)
2 資本主義に対峙する新たなコミュニティへの展望
● 連帯社会への道―新たな文明への挑戦 津田直則(経済学)
● グローバル資本主義に抗するローカリズムの論理 武田一博(哲学)
● 「南」からのエコロジー的な声に耳を傾ける アリエル・サレー(社会学)
● 〈地域コミュニティ〉を基盤とした多元的グローバル・ガバナンスに向けて 澤 佳成(環境哲学)
3 新たなコミュニティのための思想
● 転機に立つ人類社会―グローバル化のなかのコミュニティを問う 内山 節(哲学)
● 文化の多様性に関する世界宣言と未来世代の権利 ―コミュニティとの関連において
服部英二(比較文明学)
● あとがき 北見秀司(哲学・社会思想史)