日本がアジアを牽引する時代は終わった。アジアに学び、アジアの活力を取り込め!
発展するアジア社会・企業の活力を取り込み、21世紀の国家と市場、政府と企業の役割を問い直し、国際秩序の変化と、アジアの多様な成長に適応し続けるダイナミックなグローバル・ネットワークの構築へ。
この30年で、何が変わったのか?
次の30年に、何をすべきなのか?
冷戦後の巨大なグローバル市場の登場により到来間近とも思えた<フラットな世界>は遠ざかり、いまや地政学的リスクが世界を脅かしている。我々は、再び政治が経済を大きく揺さぶる時代に入ったのである。
この間、日本は多くの産業でアジアの牽引車、模倣の対象という座から降り、中国をはじめアジア諸国の後塵を拝している。
日系企業は、アジアの活力を取り込むための水平分業型グローバル・サプライチェーンを構築し、さまざまな政治的・経済的リスクを織り込みながら、絶えず戦略的に再編し続けなければならない。