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流れることへの哲学

流れることへの哲学

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商品説明
哲学を学ぶすべての人へ。

中世哲学の研究者が、青年時の西洋哲学入門時に生じた違和感、幼少年期の記憶を交えて、「自分はいかなる人間か」を問いつつ構築する、
哲学的な輝きに満ちた〈流れ〉の哲学のための試論

古代ギリシア以来、哲学は不動のものを真実在と見なし、確固不動たるものとしての実体を基礎概念とした。一方、ギリシアのヘラクレイトスは「万物流転」を説き、事物の流動性を語った。
西方の文化においても、流れは無視されてきたわけではない。息はルーフやプネウマとして重要な生命原理、精神原理であった。
本書は、哲学とは徹頭徹尾、具体性の中で展開されるもの、個と普遍が相即するものととらえる。存在論、言語論、倫理学、中動態、時間論、実体論、聖霊論などをめぐって、西洋哲学で主題化されて来なかった〈流れ〉を問う哲学試論。
目次

第一章 桜の花を求めて
 †津軽の桜を求めて  †ゴージャスな桜  †哲学が咲く頃  †存在の偶有性と〈花〉の開花  †岩木山の姿  †〈花〉と存在のエロティシズム
第二章 〈流れ〉を哲学する
 †〈流れ〉ということ  †流れないもの  †水と海と〈流れ〉  †起源としてのアルケー  †〈流れ〉の哲学
第三章 水の流れに囲まれて
 †月山の麓  †谷に吹く風  †沈黙と自然  †自然の言葉とベンヤミン  †嘆き悲しむ自然  †沈黙の響き、森の眼差し
第四章 〈流れ〉とは何か
 †スピノザの中の〈流れ〉  †スピノザにおける善と悪  †スピノザにとっての善  †〈理虚的存在〉という救済  †倫理学の中の〈流れ〉  †なぜ〈開花〉を語るのか  †〈花〉の思想史  †水のつくる動き
【インテルメッツォ】風と流れをめぐる思い出――風の道で歌え、哲学を
第五章 〈流れ〉と勢い
 †哲学の流れ者ドゥルーズ  †非人称性の領域  †聖霊の〈流れ〉  †非人称性と存在  †〈流れ〉を強めるもの(ポジティブ・フィードバック)
第六章 巻き込むものとしての〈流れ〉
 †「住まい」というハビトゥス  †中動態という面白すぎる言語現象  †中動態を勉強する  †中動態から倫理性へ  †トポロジカルな主体  †中動態だけがトポロジカルな問題を占有しているのではない  †祭りと遊びと中動態  †時間のなかでのハビトゥスとしてのフロー  †〈フロー〉という〈流れ〉  †〈フロー〉からエネルゲイアへ  †アリストテレスのエネルゲイア  †遊びという〈流れ〉  †遊びと中動態  †自分の中に流れ込むこと
第七章 〈流れ〉の思想史
 †〈流れ〉としての時間  †神の永遠と人間の時間  †時間の中の生  †ボエティウスにおける永遠  †〈かたち〉と〈流れ〉  †〈流れ〉と人生  †世間という〈流れ〉  †聖霊と〈流れ〉
第八章 エピファニーと桜と〈流れ〉と
 †発出ということ  †エピファニーと桜  †様々なエピファニー  †バロック的なエピファニー(ホフマンスタール)  †エピファニーと愛の無世界主義  †無世界主義的な愛ということ  †海とエピファニー  †スコトゥス最晩年の思索  †原型的ビジョンとしての「実体の無限な海」
後書き
参考文献
人名索引
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