『現代カント研究』第十六巻刊行にあたって
凡例
Ⅰ 哲学の「世界概念」にしたがった形而上学の体系化
――カントによるバウムガルテンの形而上学定義との対峙―― 増山浩人
Ⅱ 『人倫の形而上学の基礎づけ』のカントはガルヴェ批判を放棄したのか
――『キケロ論』との対峙―― 小谷英生
Ⅲ 自分と他人の非対称性
――完全性をめぐるヴォルフ学派からカントへの転換―― 千葉 建
Ⅳ カント人間学講義における「生理学的人間知」の役割
――カントのプラトナー批判を手引きにして―― 李 明哲
Ⅴ 「カントの師」クヌッツェンをめぐる対立
――B・エルトマン『マルティン・クヌッツェンとその時代』とM・キューン『カント伝』のあいだで―― 渡邉浩一
〔書評〕
高木駿『カント『判断力批判』入門:美しさとジェンダー』 浜野喬士
浜野喬士氏の書評への応答 高木 駿
髙木裕貴『カントの道徳的人間学――性格と社交の倫理学』 高畑菜子
高畑菜子氏の書評への応答 髙木裕貴
〔研究動向〕
Werkprofileシリーズ(deGruyter社)の紹介 辻麻衣子
〔カント生誕三〇〇年記念企画〕
カント研究会のこれまでとこれから
カント研究会のこれまでを振り返り、今後を考える 菅沢龍文
オプス・ポストゥムムの新編集に寄せて 山根雄一郎
二つの「これまで」と「これから」 中野愛理
あとがき
日本におけるカント文献目録
事項・人名・文献索引
欧文梗概
執筆者紹介