19世紀半ば20世紀初頭の女性作家の作品に鮮やかに生きる「女詐欺師」たち。
「家庭小説」のヒロインから「新しい女」まで、伝統的コンフィデンス・マンとの対比で浮かびあがるコンフィデンス・ウーマンの肖像。
経済的自立を果たそうと苦闘した女性作家のジャーナリズムとの関係と、メディア空間に生きたヒロインたちのだましの戦略と主体を分析する。
■主に取り上げる作家・作品■
E.D.E.N.サウスワース
『見えざる手』(1859)
ハリエット・ビーチャー・ストー
『アンクル・トムの小屋』(1852)
ルイザ・メイ・オルコット
「仮面の陰で」(1866)「V・V」(1865)
シャーロット・パーキンズ・ギルマン
『ベニグナ・マキャヴェリ』(1914)
イーディス・ウォートン
『国の慣習』(1913)